回復期リハビリテーション病棟
回復期病棟とは
私たちの回復期リハビリテーション病棟には、脳卒中や骨折など、50名の患者様が入院しています。「回復期」とは、命に関わる急性期医療を乗り越え、状態が安定してからの時期を指します。元の生活にできるだけ近づけるように、この期間に集中的なリハビリテーションをチームで行うのが、回復期リハビリテーション病棟です。
チームは医師、看護師、看護補助、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、薬剤師、管理栄養士、社会福祉士、医療事務員で構成されています。当院の回復期リハビリテーション病棟は、充実した設備と、十分な人員を整え、年末年始やお盆も休むこと無く、文字通り365日のリハビリテーションを提供しています。
スタッフ紹介
医師５名（うち専従医師１名）、看護師２０名、看護補助１１名、理学療法士２６名、作業療法士１７名、 言語聴覚士２名、薬剤師１名、管理栄養士１名、社会福祉士１名 （令和３年８月現在）
専従医師 富永 剛(名誉院長)より一言
病気や怪我を治すこと、これが病院の最大の使命です。
でも、これだけでは不十分です。「退院後の生活に満足してもらえるか」･･･このことを私たちは一番大事にしています。患者様によって個別の事情は様々です。特に最近はお一人暮らしの高齢者が増え、入院前の住まいに戻れない方も居ます。
患者様それぞれの退院後の生活を見据えて診療することが、今の時代は必要です。私たちは、リハビリテーションによって日常生活動作を向上させると共に、退院後の生活が少しでも充実したものになるように全力投球しています。
リハビリスタッフは若く、病棟の雰囲気はとても明るいです。「笑顔あふれる病棟から、笑顔で社会に送り返したい」これが私たちの目標です。
当院回復期リハビリテーション病棟では入院された患者様でだけではなく、ご家族様にも笑顔になっていただけるようにスタッフが団結してサポートいたします！私達と一緒にリハビリしませんか？
対象疾患
| ① | 血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症又は手術後、義肢装着訓練を要する状態 |
|---|---|
| 高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頚髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷 | |
| ② | 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折又は二肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態 |
| ③ | 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折又は二肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態 |
| ④ | 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靱帯損傷後の状態 |
| ⑤ | 股関節又は膝関節の置換術後の状態 |
※紫色が当院で多い疾患となります。
回復期リハビリテーション病棟の取り組み
回復期リハビリテーション病棟パンフレットこちらをご覧ください。
カンファレンス
患者様一人一人の情報の確認・共有や目標設定を行い、退院までの総合的なケアにつなげます。
リハビリ見学
患者様の病状やリハビリの進行状況などを見学していただくことで、今後必要なサービスや福祉用具など、退院に向けた調整を行っていきます。
インフォームド・コンセント
医師より現在の患者様の状態を説明し、今後の方向性や注意点などを患者様・ご家族様を交えながら話し合い、同意の下に今後の治療方針を検討します。
家屋調査
患者様の自宅へ赴き、自宅内での動作確認や家屋の改修、福祉用具の選定のアドバイスをさせて頂きます。
面接
情報収集だけでなく患者様の生きがいやニーズをお聞きしリハビリの評価を踏まえて患者様と一緒に合意目標を設定しています。
家族指導
入院期間中にご家族様に向けて在宅でのケア(食事やオムツ交換など)の指導を行い、しっかりとした準備の上で安心して退院していただけるようにサポートいたします。
入院患者様の一日
リハビリ風景
理学療法
作業療法
言語療法
家事動作訓練（洗濯）
家事動作訓練（調理）
入浴動作訓練
屋外歩行訓練
外出訓練（バス）
買い物訓練
病棟風景
● 当院では患者様により充実した一日を過ごして頂くために様々なチームが活動しています。
リハビリスタッフにより病棟スタッフへ介助方法伝達を行い、安全な移動手段の確保を目指しています。
入院生活中でも生き生きとした生活ができるよう、他者との交流・余暇活動を提案・提供し、活動を通し気分転換を図る時間・空間を提供しております。
● 患者様が安心・安全に入院生活が送れるように全職員が統一した対応ができるように心がけております。
病室の環境を様々な職種で検討しています。
患者様の細かい変化をスタッフで共有します。
● 入院中や退院後の生活の不安が解消できるように医師・看護師・リハビリスタッフ・社会福祉士が随時相談を承ります。
退院にあたり
ご自宅へ退院後も安心して生活を送れるよう、最適な医療・介護サービスをご提案致します。また、ご希望の施設やサービスがございましたらお知らせください。康陽会グループは各居宅支援事業所や訪問看護ステーション、施設をお探しの場合は老健やグループホーム・特養など医療・介護サービスを複数展開しているグループです。退院後も各種連携して継続したケアをご提供できます。
リハビリテーションについては、当院の外来リハビリはもちろん、通所リハビリテーションや訪問リハビリテーションなどのサービスをご利用頂けます。退院してからの患者様やご家族様が直面する不安や問題に対し、グループ全体で末永くフォローいたします。お気軽にご相談ください。
● 法人施設の紹介
介護老人保健施設けやき