令和1年度 病院指標
DPC R1
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
■内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
0400800499x01x | 肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上) 手術・処置なし 定義副傷病あり | 96 | 19.24 | 21.84 | 13.54% | 90.15 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病なし | 93 | 14.37 | 12.58 | 10.75% | 83.94 | |
050130xx99000x | 心不全 手術・処置なし 定義副傷病なし | 79 | 18.18 | 17.71 | 1.27% | 87.39 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術・処置なし 定義副傷病なし | 65 | 22.23 | 20.84 | 20.00% | 85.29 | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症(脱水症) | 43 | 10.63 | 9.13 | 6.98% | 85.49 |
例年同様、高齢者に多いとされる肺炎・尿路感染症・心不全が上位を占めており、平均年齢も昨年より上がっております。
肺炎は施設入所者、介護を必要とする75歳以上の高齢者が発症される分類が最も多くなっております。
食事摂取が困難であり、長期療養が必要な患者さんは療養型病院へ転院することもあるため転院率が高くなっています。
■外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術あり | 21 | 6.24 | 4.85 | 4.76% | 69.57 | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – |
ヘルニアや腸閉塞(イレウス)といった消化器疾患、肋骨骨折や外傷性血気胸等の外傷性疾患が上位を占めております。
当院外科では消化器疾患を中心にがんの治療や救急での外傷疾患等幅広い診療を行っております。
■整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 手術あり | 487 | 41.11 | 25.94 | 6.37% | 83.97 | |
160760xx97xxxx | 前腕の骨折 手術あり | 103 | 5.17 | 5.54 | 0.97% | 57.17 | |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病-なし | 88 | 19.15 | 19.40 | 11.36% | 79.31 | |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 手術・処置なし | 49 | 21.29 | 19.59 | 8.16% | 78.69 | |
160720xx01xxxx | 肩関節周辺の骨折・脱臼 手術あり | 40 | 17.85 | 15.09 | 5.00% | 70.15 |
当院症例数トップの大腿骨近位部骨折は高齢者に多い骨折のひとつです。
当院では回復期リハビリテーション病棟を有しており、大腿骨骨折をはじめ対象疾患に該当し在宅復帰を目指す患者さんは回復期リハビリテーション病棟での集中的なリハビリテーションを受けることができます。
そのため全国平均と比べ当院の在院日数が長くなっておりますが、充実したリハビリテーションの提供と多職種が連携を図り退院支援を行っております。
また退院後に利用するサービス担当者の方々と情報共有を行い、安心して退院後の生活が送れるようサポートしています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類基準 | 版数 | |||||
stageⅠ | stageⅡ | stageⅢ | stageⅣ | 不明 | ||||
胃癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
大腸癌 | – | – | – | – | – | 10 | 1 | 8 |
乳癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
肺癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
肝癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
この指標は、がん毎に決められたステージ分類を用いた集計表となっています。
・初発:当院において当該腫瘍の診断または初回治療を行った場合
・再発:当院・他院において初回治療を終えた後、転移性がんの治療や二次治療(抗がん剤治療等)を行った場合
当院では、がんの予防や治療・胃癌、大腸癌や乳癌の手術を行っておりますがステージ別の患者数が10み満たなかったためすべて-(ハイフン)表記となっております。
*-(ハイフン)は患者数が10未満を表しております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
軽症 | – | – | – |
中等症 | 16 | 15.63 | 78.94 |
重症 | 13 | 16.77 | 86.23 |
超重症 | – | – | – |
不明 | – | – | – |
市中肺炎とは、通常の社会生活を送っている方に起こる肺炎のことを指しています。
昨年よりも患者数が減っている理由としては、施設入所者に起こる市中肺炎以外の患者さんが増えていることが挙げられます。
(上記、内科の診断群分類別患者数を参照ください)
成人市中肺炎は年齢や検査数値等5つの項目からなるADROP分類が用いられています。
重症化すると平均在院日数・平均年齢ともに伸びる傾向にあります。
〈重症度と点数〉 軽症:0点 中等症:1~2点 重症:3点 超重症:4~5点
*-(ハイフン)は患者数が10未満を表しております。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
3日以内 | 65 | 30.86 | 85.03 | 15.38% |
その他 | 66 | 46.56 | 74.79 | 1.52% |
この指標では脳梗塞発症より3日以内の急性期の患者さんとその他の患者さんに分類されており、当院でもそれぞれ特徴があります。
・3日以内:発症後すぐに当院受診・入院する方(脳梗塞の重症度、専門的な治療が必要な場合は高度急性期病院へ転院する場合があります)
・その他:高度急性期病院病院での治療後、リハビリテーション目的に入院する方
脳血管疾患は回復期リハビリテーション病棟対象疾患であり、在宅復帰を目指す患者さんは充実したリハビリテーションを受けることができます。
歩行訓練・筋力訓練の他にも言葉を理解する、話す、読む等の言語療法、嚥下に問題がある場合には摂食機能療法と個別に患者さんに合わせた訓練を実施しております。
回復期リハビリテーション病棟では平日・休日ともに常時15名以上のスタッフが勤務しており、365日リハビリテーションを受けることができます。
また脳梗塞発症以前より普通自動車免許を所有しており、日常生活が自立している方を対象に自動車教習所と連携し自動車運転支援も行っております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
■内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 31 | 0.03 | 1.03 | 0.00% | 67.03 | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – |
内視鏡的大腸ポリープ切除術は大腸カメラにてポリープが見つかり、切除が必要な患者さんに対して外来で計画を立てます。
入院当日に手術を行い、術後経過観察目的のために1泊2日の短期入院で可能な手術です。
*-(ハイフン)は患者数が10未満を表しております。
■外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 18 | 1.61 | 4.11 | 5.56% | 72.11 | |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 17 | 1.24 | 4.76 | 0.00% | 64.76 | |
K7193 | 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) | 10 | 6.70 | 25.80 | 10.00% | 81.70 | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – |
鼠径ヘルニア手術は予定入院後、手術から退院まで5日ほどの短期入院で可能な手術となります。
胆石症や胆のう炎に対しては侵襲性の少ない腹腔鏡を用いた腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っております。こちらの手術も術後経過が
問題なければ7日ほどの入院で可能な手術です。
結腸切除術は大腸癌の患者さんに対して行う開腹手術です。術後廃用予防のためリハビリテーションを行っております。
上記の他にも当院外科では乳癌・虫垂炎や痔核手術等年間120件ほどの手術を行っております。
*-(ハイフン)は患者数が10未満を表しております。
■整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 331 | 3.79 | 36.84 | 7.25% | 84.66 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 180 | 3.76 | 36.40 | 8.33% | 82.89 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 86 | 1.52 | 3.67 | 1.16% | 61.23 | |
K0462 | 骨折観血的手術(下腿) | 49 | 2.80 | 16.14 | 6.12% | 53.00 | |
K0461 | 骨折観血的手術(上腕) | 48 | 2.44 | 15.31 | 4.17% | 68.63 |
骨折観血的手術とは折れた骨を元の位置に戻し、髄内釘やプレートで固定する手術であり当院で最も多く行われている手術です。
人工骨頭挿入術とは大腿骨の骨頭を切除し、人工物に入れ替える手術です。
大腿骨近位部骨折は骨の折れ方・状態により骨折観血的手術若しくは人工骨頭挿入術が行われます。
大腿骨以外の骨折観血的手術は比較的若い患者さんも多くなっており、整形外科では年間1,000件あまりの手術を行っております。
入院早期よりリハビリテーションを開始し、入院前の生活に戻れるよう患者さん毎に目標を設定しADL向上を目指しています。
必要な患者さんには退院後外来リハビリテーションも行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – |
当院では基礎疾患が重症化して起こる敗血症や術後の合併症として起こる創部感染症について予防に努めております。
敗血症、手術・処置等の合併症の発生率はいずれも0.2%以下となっております。
*-(ハイフン)は患者数が10未満を表しております。
更新履歴 2020/9/30 令和1年度 病院指標 新規掲載
さらに、救急告示病院として夜間・休日を含め24時間365日救急患者さんの受け入れも担っております。
入院では一般内科、外科・整形外科の手術をはじめとした急性期医療からリハビリテーションを中心とした回復期まで患者さんのニーズに合わせた医療の提供を行っております。
康陽会グループとしては、患者さんが住み慣れた環境で安心した生活を送れるよう医療のみならず、介護・健康をサポートできる体制を整えております。
施設・居住系サービス・在宅系サービス・ケアプランセンター等患者さん一人一人に合わせたサービスの提供を行っておりますので、詳しくはホームページ内「康陽会グループ」のページをご覧下さい。
※病院指標はDPCデータを用いた集計のため、労災・交通事故等健康保険以外で入院された患者さんは含まれません。
当院では年間退院患者数のうち、5%ほどの患者さんが労災・自賠で入院しております。