平成30年度 病院指標
DPC H30
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
■内科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 （自院） | 平均 在院日数 （全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
| 0400800499x01x | 細菌性肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上) 手術なし 心不全･胸水貯留等あり | 110 | 18.40 | 21.97 | 6.36% | 89.73 | |
| 110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし | 108 | 14.29 | 12.58 | 7.41% | 82.92 | |
| 050130xx99000x | 心不全 手術なし | 74 | 20.22 | 17.66 | 6.76% | 86.69 | |
| 040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし | 68 | 19.94 | 20.92 | 13.24% | 86.29 | |
| 010060×0990201 | 脳梗塞(発症4日目以降または無症候性 かつ JCS10未満) 手術なし リハビリテーションあり | 43 | 41.44 | 16.10 | 2.33% | 70.3 |
内科は80歳以上の高齢の患者さんが多く､肺炎･尿路感染症･心不全といった高齢者に多くみられる疾患が上位を占めております｡
脳梗塞の患者さんは急性期の治療を終えた後のリハビリテーション目的で転院される方が多く回復期リハビリテーション病棟にてリハビリテーションを行うため在院日数が全国平均よりも長くなっております｡
詳細は下記｢脳梗塞の患者数等｣をご覧ください｡
■外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 （自院） | 平均 在院日数 （全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
| 060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) 手術あり | 20 | 5.30 | 4.96 | 0.00% | 67.35 | |
| 080010xxxx0xx | 膿皮症(蜂巣炎) 手術なし | 15 | 12.73 | 12.51 | 0.00% | 72.53 | |
| 060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞(麻痺性イレウス･癒着性イレウス等) 手術なし | 14 | 9.43 | 8.95 | 0.00% | 77.79 | |
| 090010xx01x0xx | 乳房の悪性腫瘍手術 手術あり | 12 | 14.08 | 10.59 | 8.33% | 73.17 | |
| ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
外科では鼠径ヘルニアやイレウスといった消化器疾患を中心に乳癌や蜂巣炎等幅広い診療を行っています｡
この指標は手術の術式や処置の有無によって細分化されるため､同じ病名でも分類が異なることがあります｡
＊‐（ハイフン）は患者数が10未満を表しています。
■整形外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 （自院） | 平均 在院日数 （全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
| 160800xx01xxxx | 股関節･大腿近位の骨折 手術あり | 474 | 40.94 | 26.30 | 11.18% | 82.78 | |
| 160760xx97xxxx | 前腕の骨折 手術あり | 117 | 4.58 | 5.68 | 0.85% | 61.04 | |
| 160690xx99xx0x | 胸椎､腰椎以下骨折損傷(胸椎･腰椎圧迫骨折等) 手術なし | 83 | 19.20 | 19.61 | 6.02% | 79.16 | |
| 160700xx97xx0x | 鎖骨･肩甲骨の骨折 手術あり | 51 | 4.67 | 6.07 | 0.00% | 48.65 | |
| 160980xx99x0xx | 骨盤損傷(骨盤骨折等) 手術なし | 49 | 18.73 | 19.32 | 8.16% | 79.10 |
当院で最も症例数が多い大腿骨近位部骨折は昨年より更に80件ほど増えております｡高齢者に多い骨折であり､手術後自宅近くに転院を希望される方もいるため転院率は少々高くなっております｡また全国平均と比べると当院の平均在院日数は長くなっていますが､これは在宅復帰を目指す患者さんを対象に一般病棟での手術･治療後回復期リハビリテーション病棟へ転棟しリハビリ強化を図っているためです｡
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
| 初発 | 再発 | 病期分類基準 | 版数 | |||||
| stageⅠ | stageⅡ | stageⅢ | stageⅣ | 不明 | ||||
| 胃癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
大腸癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
| 乳癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
| 肺癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
| 肝癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
この指標は､がん毎に決められたステージ分類を用いた集計表となっています｡
･初発:当院において当該腫瘍の診断または初回治療を行った場合
･再発:当院･他院において初回治療を終えた後､転移性癌の治療や二次治療(抗がん剤治療等)を行った場合
当院では､癌に対する手術･治療を行っていますがステージ別の患者数が10に満たなかったため全て‐(ハイフン)表記となっております｡
＊‐（ハイフン）は患者数が10未満を表しています。
＊-（ハイフン）は患者数が10未満を表しております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
| 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
| 軽症 | – | – | – |
| 中等症 | 28 | 13.00 | 81.61 |
| 重症 | 23 | 16.96 | 85.39 |
| 超重症 | – | – | – |
| 不明 | – | – | – |
市中肺炎とは､通常の社会生活を送っている方に起こる肺炎のことを指しています｡
当院では市中肺炎以外(主に介護･福祉施設に入所中の方や介護を必要とする高齢者)が市中肺炎を上回っており､重症化すると平均在院日数･平均年齢ともに延びています｡
上記の表は､ADROPスコアと呼ばれる5つの項目から評価された重症度別の分類です｡
〈重症度と点数〉 軽症:0点 中等症:1~2点 重症:3点 超重症:4~5点
＊‐（ハイフン）は患者数が10未満を表しています。
脳梗塞の患者数等
| 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
| 3日以内 | 56 | 28.96 | 81.14 | 16.07% |
| その他 | 80 | 45.11 | 73.84 | 7.50% |
この指標では脳梗塞発症より3日以内の急性期の患者さんとその他の患者さんに分類されており､当院でもそれぞれ特徴があります｡
･3日以内:発症後すぐに当院受診･直接入院する方(脳梗塞の程度によりますが､高度急性期治療が必要な方は他院へ転院する場合があります)
･その他:発症後高度急性期病院で加療後､リハビリテーション目的で他院より転院される方
在宅復帰を目指す患者さんは発症後2ヶ月以内であれば､回復期リハビリテーション病棟にてリハビリテーションを行うことが可能です｡
病棟専任のリハビリスタッフ(PT･OT･ST)が在籍しており､365日充実したリハビリテーションを提供できる体制を整えています｡
また脳梗塞発症以前より普通自動車免許証を所有しており､日常生活が自立している方を対象に自動車運転支援も行っております｡
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
■内科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 在院日数 （自院） | 平均 在院日数 （全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
| K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ･粘膜切除術(長径2cm未満) | 26 | 0.12 | 1.04 | 0.00% | 67.73 | |
| – | – | – | – | – | – | – | |
| – | – | – | – | – | – | – | |
| – | – | – | – | – | – | – | |
| – | – | – | – | – | – | – |
内視鏡的大腸ポリープ切除術は外来にて手術の予定を立て､入院日当日に手術を行います｡術後の経過を含め1~2泊の短期入院で可能な手術です｡
＊‐（ハイフン）は患者数が10未満を表しています。
■外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 在院日数 （自院） | 平均 在院日数 （全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
| K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 14 | 0.43 | 4.07 | 0.00% | 67.50 | |
| ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | |
| ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | |
| ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | |
| ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ | ‐ |
鼠径ヘルニア手術は予定入院で行われ､入院･手術から退院まで5日ほどの短期入院で可能な手術です｡
当院では皮膚を切開して行うヘルニア根治術のほか腹腔鏡を使用する手術･治療も行っております｡
＊‐（ハイフン）は患者数が10未満を表しています。
■整形外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 在院日数 （自院） | 平均 在院日数 （全国） | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
| K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 317 | 4.15 | 35.99 | 10.73% | 83.59 | |
| K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 165 | 3.88 | 35.29 | 12.12% | 80.96 | |
| K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 87 | 1.48 | 3.60 | 1.15% | 65.56 | |
| K0462 | 骨折観血的手術(下腿) | 53 | 3.28 | 16.47 | 3.77% | 54.13 | |
| K0483 | 骨内異物(挿入術を含む)除去術(前腕) | 47 | 0.96 | 1.19 | 0.00% | 60.17 |
骨折観血的手術とは折れた骨を元の位置に戻し､髄内釘やプレートで固定する手術であり当院で最も多く行われている手術になります｡
人工骨頭挿入術とは大腿骨の骨頭を切除し､人工物に入れ替える手術です｡
大腿骨近位部骨折は骨の折れ方･状態により骨折観血的手術若しくは人工骨頭挿入術が行われます｡
骨内異物除去術とは骨折観血的手術後､骨癒合したのち挿入した髄内釘やプレートを取り除く手術であり時期は医師と相談しながら決めていきます｡
術後早期よりリハビリテーションを行い､入院前の生活に戻れるよう患者さん一人ひとりのADL向上を目指しています｡
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
| DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
| 130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
| 異なる | – | – | ||
| 180010 | 敗血症 | 同一 | – | – |
| 異なる | – | – | ||
| 180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
| 異なる | – | – | ||
| 180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | – | – |
| 異なる | – | – |
当院では基礎疾患が重症化して起こるDIC(播種性血管内凝固症候群)や敗血症､術後の合併症として起こる創部感染症等について予防に努めております｡
敗血症､手術･処置等の合併症の発生率はいずれも0.04%以下となっております｡
＊‐（ハイフン）は患者数が10未満を表しています。
更新履歴 2019/9/30 平成30年度 病院指標 新規掲載
当院は、地域のかかりつけ医の役割と救急告示病院として夜間・休日の患者さんの受け入れも担っております。
患者層は例年と同じく70歳以上の高齢者が多くを占めています。
不安なく退院後の生活が送れるよう関連施設をはじめ地域の介護・福祉施設と連携をとり、入院早期よりサポートできるよう取り組んでおります。
※病院指標はDPCデータを用いて集計しているため、労災・事故等健康保険以外で入院した患者さんは含まれません。
＊‐（ハイフン）は患者数が10未満を表しています。