平成29年度 病院指標
DPC H29

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
■内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 110 | 13.83 | 12.34 | 3.64% | 84.59 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 副傷病なし | 93 | 24.18 | 20.83 | 13.98% | 86.31 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 副傷病なし | 87 | 17.70 | 17.71 | 5.75% | 86.54 | |
0400800499x01x | 肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上) 手術なし 副傷病あり | 81 | 19.88 | 21.86 | 4.94% | 87.49 | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症(脱水症) | 41 | 14.54 | 9.16 | 12.20% | 83.02 |
内科の疾患構成は昨年と大きな変化は見られず、ご高齢の方に多い疾患が上位を占めており平均年齢も80歳を上回っております。
唯一副傷病ありの分類となっている4位の肺炎等は副傷病として心不全を合併している患者さんが多くみられます。
■外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
060210xx99000x | 腸閉塞 手術なし 副傷病なし | 12 | 10.00 | 8.98 | 0.00% | 70.42 | |
080011xx99xxxx | 急性膿皮症 手術なし | 12 | 9.00 | 11.73 | 0.00% | 77.50 | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – |
外科では腸閉塞やその他の消化器疾患を軸に気胸や乳癌等幅広い診療を行っております。2位の急性膿皮症の中で最も多いのは蜂巣炎と呼ばれる皮膚の炎症性疾患です。
この指標では手術の種類や有無によって細分化されいるため、同じ病名でも分類が異なることがあります。
*‐(ハイフン)は患者数が10未満を表しています。
■整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 手術あり | 395 | 42.02 | 27.09 | 8.10% | 83.45 | |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 手術なし 副傷病なし | 97 | 17.41 | 19.94 | 7.22% | 78.68 | |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 手術なし | 46 | 19.41 | 19.97 | 17.39% | 82.02 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし | 43 | 5.51 | 5.21 | 0.00% | 44.35 | |
160850xx97xx0x | 足関節・足部の骨折、脱臼 手術あり 副傷病なし | 37 | 12.81 | 9.49 | 2.70% | 35.35 |
当院で最も症例数が多い大腿骨近位部骨折は、昨年度より70件ほど増えています。1~3位の疾患は回復期リハビリテーション病棟対象疾患であり、在宅復帰を目指す患者さんを対象にリハビリ強化を図っています。そのため、大腿骨近位部骨折の当院平均在院日数は全国平均を上回っています。
4・5位の骨折は比較的若い患者さんも多く、術後のリハビリ状態をみて早期退院も可能です。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類基準 | 版数 | |||||
stageⅠ | stageⅡ | stageⅢ | stageⅣ | 不明 | ||||
胃癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
大腸癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
乳癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
肺癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
肝癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
この指標は、がん毎に決められたステージ分類を用いた集計表となっています。
・初発:当院において当該腫瘍の診断または初回治療を行った場合
・再発:当院・他院において初回治療を終えた後、転移性癌の治療や二次治療(抗がん剤治療等)を行った場合
当院では、癌に対する手術・治療を行っていますがステージ別の患者数が10に満たなかったため全て‐(ハイフン)表記となっております。
*‐(ハイフン)は患者数が10未満を表しています。
*-(ハイフン)は患者数が10未満を表しております。

成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
軽症 | – | – | – |
中等症 | 40 | 13.28 | 83.30 |
重症 | 21 | 18.10 | 85.81 |
超重症 | – | – | – |
不明 | – | – | – |
市中肺炎とは、通常の社会生活を送っている方に起こる肺炎のことを指しています。
当院では市中肺炎以外(主に介護施設・福祉施設に入所中の方)が市中肺炎を上回っております。
上記の表は、ADROPスコアと呼ばれる5つの項目から評価された重症度別の分類です。
当院の特徴としては昨年同様、中等症の患者さんが多く、重症化すると年齢・在院日数ともに延びています。
・重症度と点数…軽症:0点 中等症:1~2点 重症:3点 超重症:4点
*‐(ハイフン)は患者数が10未満を表しています。

脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
3日以内 | 42 | 31.33 | 83.48 | 7.14% |
その他 | 77 | 45.16 | 75.95 | 11.69% |
当院の脳梗塞患者は発症日によりそれぞれ特徴があります。
・3日以内:発症後当院へ直接入院する方(高度急性期治療が必要な方は他院へ転院する場合があります)
・その他:発症後高度急性期病院で治療を終えた後、リハビリテーション目的で他院より転院される方
当院では、脳血管疾患発症以前より普通自動車免許証を所有しており、日常生活が自立している方を対象に自動車運転再開支援も行っております。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
■内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝未満) | 25 | 0.04 | 1.12 | 0.00% | 62.80 | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – |
内視鏡的大腸ポリープ切除術は昨年度より11件増えました。
ほとんどの患者さんは入院当日に手術を行い、術後の経過観察を含め1~2泊の短期入院で可能な手術です。
*‐(ハイフン)は患者数が10未満を表しています。
■外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 12 | 1.42 | 3.75 | 0.00% | 65.83 | |
K7193 | 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) | 12 | 7.08 | 19.33 | 8.33% | 84.67 | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – |
腹腔鏡を用いる胆嚢摘出術は開腹手術に比べて術後の傷が小さく、早期の社会復帰が可能です。他にも虫垂炎やヘルニア等も腹腔鏡手術で治療を行っております。
結腸切除術は、ほとんどが大腸癌の患者さんです。こちらは開腹手術ですが、入院前の生活に戻れるよう術後にはリハビリテーションスタッフも介入しています。
*‐(ハイフン)は患者数が10未満を表しています。
■整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 280 | 3.63 | 36.95 | 8.93% | 84.00 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 125 | 3.74 | 38.57 | 5.60% | 82.28 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 67 | 1.48 | 5.07 | 0.00% | 64.55 | |
K0462 | 骨折観血的手術(下腿) | 63 | 4.21 | 15.38 | 19.05% | 49.98 | |
K0461 | 骨折観血的手術(上腕) | 37 | 2.84 | 8.92 | 10.81% | 68.59 |
症例数が最も多い大腿骨近位部骨折は骨の折れ方・状態により骨折観血的手術若しくは人工骨頭挿入術が行われています。
また平成29年度より整形外科医が1名増えたことにより、整形外科全体の手術件数の増加・小児の骨折に対する手術も多くなっています。
骨折患者さんは緊急入院される方も多いですが、入院早期に内科スタッフと連携し検査を行い平均3日程で手術となります。
術後早期よりリハビリテーションを行い、患者さん一人ひとりのADL向上を目指しています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – |
基礎疾患が重症化して起こるDIC(播種性血管内凝固症候群)や敗血症、術後の合併症として起こる創部感染症等について、当院では予防に努めいずれの発症率も0.3%を下回っております。
*‐(ハイフン)は患者数が10未満を表しています。
更新履歴 2017/9/30 平成29年度 病院指標 新規掲載
※病院指標はDPCデータを用いてるため、労災・事故等健康保険以外で入院した患者さんは含まれません。